赤外線リモコン解析ユニット


【概要】

一般の赤外線リモコンの送信データを受信して解析し、液晶表示器に
16進数で内容データを表示します。
外観は下記写真のような小型のアクリルケースに実装しています。

左下側に赤外線受光モジュールが
実装されています。



実際に解析した結果の表示は下記のようになります。4ビット単位のデータ
を16進数で表示しています。



【全体構成】

全体構成は下図のようになっていて、単純な構成となっています。
赤外線受光モジュールからの出力は一定間隔のHighかLowのパルス
ですから、これをRC5ピンに入力し通常のデジタル入力として扱います。
CCP1モジュールを使って扱うこともできるようにしましたが、今回は
単純なデジタル入力として扱っています。
スイッチを2個設け、データ解析の開始を指定するようにしました。
電源は液晶表示器に5Vが必要ですので、DC/DCコンバータでリチウム
イオン充電池から変換しています。


【回路構成】

上記ブロック図に基づいて作成した回路が下図となります。
赤外線受光モジュールは電源のノイズに敏感ですので、抵抗(R1)とコンデンサ(C2)を
追加してデカンプリング回路を構成しノイズを除去しています。
これで出力信号はきれいなパルス波形となり、ノイズも全く無い状態となります。



【外観】 

本ユニットは簡単な回路ですので、基板も小さくできました。
部品面は下記写真のようになっています。



★★★ 実装図のダウンロード


ハンダ面の実装状態は下記写真のようになっています。




★★★ パターン図のダウンロード


【プログラム概要】

 液晶表示器の初期化をしてから開始メッセージを表示します。
その後赤外線の受信を開始します。赤外線の受信の始まりをリモコンフォーマットの
リーダ部を見つけることで行います。このリーダ部はLowの信号が8ビット以上続くことで
検出できますので、これをチェックします。
 リーダ部を発見し、リーダ部の残りをスキップしたら、ビットの受信を開始します。
ビットの0/1判定は、最初のLowがあることと、それに続くHigh期間の長さをチェックするだけで
判定しています。したがって、1ビット幅が多少標準と異なっていても、問題なく判定ができます。
 終わりを判定できたら受信完了となりますので、ここで液晶表示器にReadyと表示して
スイッチ操作を待ちます。
 SW1を押すと、受信したバイト数だけ液晶表示器に16進数で表示します。最大64バイトまで
受信可能で、SW1を押すごとに16バイトずつの表示を繰り返します。
 SW2を押すとそこで終了となり液晶表示器を全消去してから、IR Waitと表示して
次の受信を待ちます。

★★★ 赤外線リモコン解析ユニットのプログラムダウンロード



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