【概要】
前ページの7インチモニタを使って宣伝などに良く使われている「広報板」もどき
を作ってみました。
基本的にNTSC方式のモニタ制御ですので、RGB独立入力のモニタであれば
どんなものでも接続可能です。
さらにRGBからNTSC複合(Video信号)への変換器を使えば、一般のテレビの
Video入力でも使えます。
電源はモニタを含めて12V単一電源だけですので簡単で、12VDCのACアダプタ
だけで済んでしまいます。
完成した外観は下記のようになります。
色は黒を含めて8色可能
ただし全体が同じ色となる
表示は320×224ドット構成
スクロール中の画面
【全体構成】
制御部の全体構成は、非常に簡単になっていて、下図のように28ピンの「dsPIC33FJ64GP802」
だけで構成しています。
dsPICを使っていますが、DSPの機能は使っていませんので、PIC24と同等機能のみです。
このdsPICを使ったのはRAMサイズが16kバイトと多く、ビデオメモリが内蔵RAMだけで実現できる
ためと、40MIPSの高速動作ができるためです。
これにSDカードを接続していますので、パソコンで作成した任意の複数のBMPファイルを保存し、
指定したファイルを読み出して表示させることができます。
出来上がったコントローラは下図のようになりました。液晶モニタとの接続は
フラットケーブルですので、コネクタの取り付けが必要ですが、このコネクタは
1mmピッチですので、簡単にはんだ付けができます。
中央にdsPICがあるだけの簡単構成
裏面にSDカードがある
SDカードと2個の電源レギュレータ
液晶モニタ接続用のフラットケーブル用
コネクタが実装されています。
【使い方】
この広報板の仕様は下記のようになっています。
画像ファイル : 320×224ドット のBMPファイル
最大12ファイルから選択可能
スクロール : 右から左へ、速度は可変抵抗で任意設定可能
色指定 : 黒、赤、青、緑、黄、シアン、マゼンタ、白
任意間隔で切替可能
下記のようにして使います。
パソコンでモノクロの320×224ドット構成のBMPファイルとして
画面ファイルを作成し、SDカードにファイルを保存します。
これでSDカードをコントローラに挿入すれば、下記のようなファイル選択
画面が表示されるので、どれか選択すれば動作開始します。
色切替は現状では固定間隔で自動切換えです。
ファイルリストを表示したところ
●が付いているファイルが選択
される
文字は16×16ドット構成
《参考》
単体で16×16ドットのASCII文字表示が可能ですので、これを使った機能も
組み込むことは可能ですが、アイデア検討中です。
【ダウンロード】
関連ファイルは下記からダウンロードできます。
基板関連
回路図
パターン図
組み立て図
プログラム プロジェクトファイル1式
★★★ Eagleファイル ダウンロード