単体のリチウムイオン充電池を購入すると、下記の写真のように電池の端子が
そのままとなっていて配線やコネクタが接続されていない場合があります。
これに配線を接続する場合、マイナス極は銅片で出ていますので問題なく
通常の方法でハンダ付けができますが、プラス極はアルミ材となっていて、
通常の方法ではハンダ付けできません。
そこでいろいろ試した結果、アルミのハンダ付けができるツールがありました
のでその方法を紹介しておきます。
マイナス側は銅片だが
プラス側はアルミ片なので
配線の引き出しに悩む
【アルミのはんだ付けに使う道具】
まず用意するツールは下記の2つです。
(1) ミラクルハンダ
USA製ですが、アルミ材と他の金属
とをハンダ付けできる専用のハンダ
です。
1000円程度で入手できます。
千石電商で購入しました。
【注意】
アルミ同士はハンダ付けできません。
アルミと他の金属間のみです。
(2) 銅テープ
薄い銅のテープに接着材をつけたものです。
【はんだ付けの手順】
これらのツールを使って配線端子を接続する手順は下記のようにします。
(1) 電池の端子にミラクルハンダを塗る
ミラクルハンダが注射状の
ケースになっていますので
これで端子に適量押し出します。
(2) 銅箔を巻きつける
銅テープを2cm程度の長さに切断し
裏面の紙を剥がしてから
写真のように端子に巻きつけます。
2回程度巻きつければ十分でしょう
(3) ハンダこてで熱する
銅テープにハンダ付けする形で熱を
十分加え、内側のアルミ用はんだ
が十分熱せられるようにします。
内側でハンダが沸騰して泡が出て
きますので状況がわかります。
冷えたら接続されていることを
確認しながら、銅テープの余分な
部分をニッパで切り落とします。
200℃で接合となっていますので
これで十分の熱が加えられます。
(4) 配線を銅テープ部にハンダ付け
銅テープの上に配線材をハンダ付け
します
プラス、マイナス両方に配線を接続
します。
(5) 端子部を絶縁して折り曲げる
端子が出っ張っているのでこれを
内側に折り曲げます。
このときケースでショートしないように
紙製の両面テープを挟んで絶縁します。
(6) 電気用ビニールテープで固定して完成
電気用ビニールテープを巻きつけて
配線と端子を固定して完成です。
実際の使用例は下記のようになります。