【イーサネットインターフェースの作り方】
データシートに推奨回路として掲載されているインターフェース回路は
下図のような回路構成となっています。
結構多くの部品を必要とする回路構成になっています。
このままの回路を組み込むと結構複雑になってしまいます。
そこでパルストランスをRJ-45コネクタと一体化したコネクタが市販されて
いますので、これを使うことにします。
例えばPulse社のJ0011D21BというRJ-45コネクタ(秋月電子で購入)を
使うと、この内部構成は下図のようになっています。
これを使うと、上図の青の点線で囲った部分と、2個の発光ダイオード
部分がそのまま1個のコネクタに置き換えられますから、非常に簡単な
回路となってしまいます。
【実際の回路】
上記パルストランスを使ったときの実際の回路は下図のようにしました。
まずフェライトビーズとなっているところは、ちょっと入手が難しいので、通常の
33uHのRFチョークコイルに置き換えています。(300uH→33uHに変更)
49.9Ωという抵抗も通常の抵抗ではないので、51Ωに置き換えています。
300Ωの抵抗はなくても構わないはずです。
発光ダイオード用の電流制限抵抗には3.3V電源ですから330Ωとしています。
コンデンサは0.1μFから0.01μFの間であれば問題はないはずですが、推奨値
が0.1μFとなっていますので、そのとおりにした方が良いでしょう。
REBIASの抵抗値が推奨回路では決められていません。この抵抗はTPOUTから
出力されるパルスの振幅を決める抵抗で、チップ型でできるだけPICに近い場所
に実装するようデータシートに記載されています。
今回は値はENC28J60を参考にして2kΩとし、チップ型は使っていません。