【電源の仕様】
PIC18FxxJxxの電源は周辺用電源とコア用電源の2つを必要とします。
さらに周辺用電源からコア電源を生成するためのレギュレータを内蔵していて
それを使うか使わないかをENVREGピンで設定できます。
下図の(a)がレギュレータを使った場合の接続で、この場合には周辺用電源だけ
供給すれば、コア用電源の2.5Vをレギュレータで生成します。したがってVddと
しては2.65V以上を必要とします。
図の(b)はレギュレータを使わずに外部から2種類の電源を供給する場合の
接続構成です。この場合はVddcoreは最低電圧の2.0Vまで下げられます。
ただし、このコア電圧を2.35V以下にすると、クロックの最高周波数が低くなります
ので注意が必要です。
レギュレータを使う場合には出力のリップル低減と安定化のためコンデンサ
をVcap端子に接続する必要があります。このコンデンサは推奨値は10uFで
できるだけ内部抵抗の小さなものを使うよう指定されています。。
【5Vデバイスとのインターフェース】
PIC18FxxJファミリは、これまでの5V電源のデバイスとのインターフェースが
容易にとれるよう、デジタル入力ピンだけは5V入力を受け入れるように
作られています。つまり下記のようになっています。
ポートピン 最大入力電圧 備考 PORTA<5:0>
PORTF<6:1>
PORTH<7:4>Vdd アナログ入力兼用ピン PORTB
PORTC
PORTD
PORTE
PORTF<7>
PORTG
PORTH<3:0>
PORTJ5.5V デジタル専用ピン
このI/Oピンの入出力電圧仕様を図で表すと下図のようになります。
この入力電圧仕様であれば、5V電源のデバイスとも直接接続することが
可能になります。
出力電圧が低くなりますから、相手の5V電源のデバイスの入力スレッショルド
に気をつける必要があります。一般的なTTLインターフェース互換仕様であれば
直接接続可能ですが、CMOS仕様になっているとちょっとHighレベルが不足する
可能性があります。