PICクラブ 第72回情報交換会


【第72回情報交換会概要】


開催日時  2019年4月27日(土) PM1:00〜PM5:30
開催場所  川崎市総合福祉センター(エポックなかはら)
      7階 第3会議室


【まとめ】 

10連休の初日ではありましたが、大勢の皆さんに参加をいただきました。




【講義】

1.MPLAB X IDEとHarmony v3でSAMファミリを使う:後閑

旧Atmelの32ビットマイコンSAMファミリの開発がMPLAB X IDEでできるように
なりました。しかも、Harmonyがver3となって、Configuratorが大幅に更新され、
8ビット用のMPLAB Code Configuratorと同じような周辺モジュールの関数を
生成するようになったため、Harmony v2までの下位階層がブラックボックスで
手が付けられないということが無くなり、非常に分かりやすくなりました。
まだ、SAMファミリへの対応が先で、PIC32ファミリは一部にとどまっていますが、
夏までには一通りの対応が完了するものと思われます。

解説資料はPICクラブのメンバーの方々には配布済です。
(メールアドレス等が変更になって届いていない方は「gokan@picfun.com」まで
ご連絡ください)

【作品紹介】

1.ラズパイ電子紙 QRコード表示器 : 松元さん

Raspberry Piに電子ペーパーの表示器を接続して、QRコードの生成と
表示をする装置を作成。まだ何に使うかは模索中でMaker Fairに出展
する予定?

QRコードを表示中
左側の4個のボタンで4種類の
QRコードを表示する
表示には約10秒かかる


ラズパイの上に直接接続

詳細は下記資料を参照してください。

ラズパイ電子紙 QRコード表示器

2.VS1053BのMP3デコーダを使ったオーディオプレーヤ : 斎藤さん

PIC32MZの評価基板にVS1053Bのclickボードを使って製作した
オーディオプレーヤです。前回はプログラムによるデコーダーでしたが
今回は専用のICを使っています。各種のオーディオフォーマットに対応していて
なかなか良い音で鳴ってくれます。

試作基板の全景
中央に実装されているのが
VS1053BのClickボード

Clickボードの拡大
詳細は下記資料を参照して下さい。

VS1053B搭載 PIC32MZオーディオプレーヤ」


3.MCCを使ったイベント駆動型プログラミング : 福屋さん

MCCが生成する関数がイベント駆動型のプログラミングに適している
という発想で、イベント駆動の例題を使った解説でした。
例題は書籍「大全」で使っているアナログボードを使っていました。
割り込みを敢えて使わなくても、イベント検出を行う関数が生成されるので
実行間隔に余裕がある場合はこれで十分マルチタスクが構成できる。

例題作成に使ったアナログボード

詳細は下記資料を参照して下さい

MCCを使ったイベント駆動型プログラミング

4.PICライター比較 : 小野寺さん

ご自身でライターを製作している小野寺さんですが、最近マイクロチップ社から
新しいProgrammerがいくつか発売されたことで、それぞれにどんな差異がある
かを調べてみたということでの報告でした。
意外と皆さんが分かっていないことがあることがわかりました。

左から Snap、小野寺製、PICkit3、PICkit2
これにPICkit4が加わる
詳細は下記資料を参照して下さい
PICライター比較


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