【書き込み】
プログラムの作成が終わり、シミュレータで動作確認が完了したら
いよいよプログラムをPIC本体に書き込んで実機で動作確認をします。
ここでは書き込みのための道具が必要で、通常は「Programmer」と呼ばれ
ています。
PICプログラマとして、「PICSTART Plus」を使うものとして説明します。
【プログラマの接続設定】
PICプログラマの接続と設定は下記手順で行います。
(1) 接続
PICSTART PlusをパソコンのRS232Cのシリアルインターフェースに接続して
電源を入れます。
(2) Programmerの選択
下図のようにMPLABのメニューから
Programmer → Select Programmer → PICSTART Plus として
選択指定します。
これでOutputのダイアログが開けば正常に接続されています。
(3) COMポートの設定
Outputダイアログが開かない場合には、接続先のCOMポートを指定する
必要があります。通常は自動的に認識するのでこの操作は必要ありません。
メニューから Programmer → Setting → Communicationsタグ
これで下図のダイアログが開きますので通常はCOM1なのですが
これで接続できないときはCOM2を指定して下さい。
パソコンの設定によってはCOM3やCOM4で無いとだめなときもあります。
いずれにしてもパソコン側のシリアルインターフェースのCOM番号を確認する
必要があります。
(4) Progarmmerの起動
メニューより Programmer → Programmer Enable としてから、再度
Programmerメニューをクリックすると、Programmerのサブメニューにたくさんの
メニュー項目が追加されて下図のようになるはずです。
図から判るように、Programだけでなくべりファイや読込み、イレーズなどの機能があります。
(5) 書き込み開始
実際に書き込みを開始するには、PICそのものをProgrammerにセットしてから
上図メニューのProgramをクリックします。これで書き込みがスタートし
終了すると、下図のようにOutputダイアログに結果が報告されます。
前バージョンと異なって書き込み途中の経過は、MPLABの一番下にある
ステータスバーの左端に表示されるようになっています。
結果が正常な場合にはCompleted Successfullyですが、書き込みエラーが
あると、下図のようにGood Badで表示されます。
(6) コンフィギュレーションの手動設定
__CONFIG命令でコンフィギュレーションを指定している場合は必要無い
のですが、指定していない場合には手動で設定する必要があります。
このためにはMPLABのメニューから
Configure → Configuration Bits で表示される下図のダイアログで
行います。Settingの欄をクリックすれば選択肢が表示されますので
そこから選択するだけです。
以上で書き込みが完了しますので、PICを実機にセットして電源を
オンとすれば動作開始するはずです。