USB2.0内蔵PICの開発ツール


【USB2.0内蔵PICの開発ツール】

USB2.0内蔵PICでUSB対応機器を開発する場合に必要となる開発ツール
は下記のようになります。
基本はMPLAB IDEで開発ができますが、USBプロトコルライブラリがMPLAB C18
コンパイラで作られていますので、このコンパイラが必須となります。
それ以外は、PIC側に必要なUSBプロトコルライブラリと、PC側に必要なUSBドライバ
となります。
このPIC側のUSBプロトコルライブラリを「USBフレームワーク」と呼称しています。

ツール名称 概要と入手方法
MPLAB C18
Cコンパイラ
下記のUSBプロトコルライブラリが
このコンパイラで作成されているため必須です。
マイクロチップ社のサイトから60日間の評価版が
入手可能です。
@ MPLAB C18 Student Edition
USB使用例
USBプロトコル
ライブラリ
PC側ソフトを含む
USB規格に準拠したプロトコルソフトウェア一式です。
デモボード用のサンプルコードと一緒になっていて
直ぐ動かせるようになっています。
現在提供されているデバイスクラスは下記のHIDクラス
CDCクラス、BOOTクラス、GENERICクラスの4つです。

A Human Interface Device (HID) class firmware
 
  USB接続マウス相当の機能を持つ使用例
B Communication Device Class (CDC) firmware

 
  RS232C-USB変換の機能
C Microchip Bootloader

 
  USB経由のプログラマ機能


D PICDEMO Full Speed USB DM163025
USB汎用ドライバ
兼API関数DLL
E Microchip Custom Driver
 
  PC側汎用DLLドライバ

 USBドライバのラッパとしてDLLが用意されていて、
 専用API関数で簡単にデバイスとのUSB接続を
 実現できます。
 INFファイルにベンダーIDとプロダクトIDを登録することで
 任意のUSBデバイスに対応できます。



【USBフレームワーク】

上表のUSBフレームワークのプログラムファイルは、3つのサンプルプログラムと
デモボードのいずれにも含まれていて、下記のように同じディレクトリ構成で展開される
ようになっています。
それぞれで異なるのはclassファイルで、ここでUSBの機能毎にクラスが別に定義され
実際の初期化、Read、Write関数が定義されています。







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