【概要と性能仕様】
フルカラーLEDを使って、ゆっくりと色が変化するイルミネーションです。
透明アクリルの卵形球体にアクリルブロックを入れて下から光らせます。
ゆっくりとランダムに変化する灯りを眺めていると落ち着きます。
単体として動作しますが、USB接続をしてパソコンから光らせ方をいろいろ
変える設定ができます。この設定をPICのEEPROMに記憶しますので、次に
単体動作させたときには、最新の設定内容で動作するようになります。
アクリルの球体の下から
フルカラーLEDで光らせます。
球体は上から載せているだけなので
他のものを置くことも可能です。
実際に点灯している時の発光色は下図のようになります。周りの照明をちょっと
暗くするときれいに見えます。
発光色はランダムにゆっくり変わりますが、同じ色は再現しません。
【全体構成】
このイルミネーションの全体構成は下図のようになっています。
まず全体の制御はPIC18F2550だけで行っています。USBとの接続はコネクタだけ
ですから簡単です。
光源には3色フルカラー発光ダイオードを使いました。4個を使って2個ずつの
2組としましたので、制御としては3色×2組の6系統になります。制御する電流は
1個に25mA流すことにしましたので、1つの制御系統には50mAずつになります。
従ってPIC直接制御は無理ですからトランジスタを追加します。このトランジスタに
抵抗内蔵の組トランジスタを使いましたのですっきりとした構成になります。
ここにICタイプのドライバを使っても良いでしょう。
操作スイッチ類は何も無いようにしましたので、構成としては至って簡単です。
内部の動作チェック用に汎用で使える発光ダイオードを2個用意しました。デバッグ
の目印用に使います。
【回路】
制御部の回路は下図のようになります。USBとのインターフェースが簡単なので
全体がすっきりしています。またLEDのドライブに組みトランジスタを使ったので
抵抗が不要となり、これも回路をすっきりさせています。
トランジスタアレイのICを使えばもっとすっきりしますね。
発光部の回路図が下図となります。大型の3色発光ダイオードを4個使いました。
2個ずつを組みにして2回路としています。
【組み立て外観】
ケースに実装した状態、、丸穴の上に
発光させる対象物を載せる。
左側面にUSBコネクタとDCジャックがある。
内部実装状態
制御部と発光部の2枚の基板で構成されている。
発光部は放熱の目的でベタパターンを広くしている。
上側のコネクタはICSP用
2枚の基板の接続
発光部の下側に電流制限用の抵抗を実装している。
外部電源が6Vの時は発熱は少ないですが、9Vを使う
と結構発熱するので注意。
制御部の基板
USB接続のために特別な部品が必要ないので
すっきりとした構成にできる。
発光ダイオードドライブのトランジスタには組トランジスタ
を使ったので、抵抗が省略できすっきりとした実装になる。
発光部として使ったアクリル製の球体とアクリルブロック。
すべて無色透明なものを使った。
卵形球体は中央で2分割になっていますので、この中に
アクリルブロックを詰め込んでいます。
半球の2つの球体を組み立ててセロテープで固定しています。