1.何者か?
MPLABはIDE(Integrated Development Environment)といわれ、文字ど
おりWindowsベースのPIC16/17シリーズ用の統合開発環境を提供する
メーカ提供のフリーソフトウェアです。
このMPLABには下記のようなプログラム群を含んでいます。
MPLAB Project Manager
環境を常に統合管理してくれるので、ソース、オブジェクトなど
一括して扱えます。
MPLAB Editor
プログラムを書くためのエディタで、テンプレート機能など
楽に書けるような工夫がされています。
MPASM Universal Assembler
書いたプログラムをアセンブルしてオブジェクトを生成します。
MPLAB-SIM Software Simulator
プログラムをデバッグするためのシミュレータで、ブレーク
ポイントなど多くの機能を含んでいます。
PICMASTER Emulator
PICMASTERというハードシミュレータ、ROMライタの制御
2.入手方法
MPLABはフリーソフトです。どこで手に入るか?
もともとの供給は、PICの開発元である Microchip Technology Inc.です。
従って、Microchip社のホームページからダウンロードが出来ます。
MPLABがバージョンアップされました。
ここで MPLAB がWindows上で実行できるエディタ、アセンブラ、
シミュレータを一体化したものですので便利です。
またこれらの説明書は英語版ですが下記からダウンロードできます。
(参考)上記説明資料はPDFファイル(アドビ社のアクロバットによる
ファイルフォーマット)なので、これを見るために下記ビューワー
をダウンロードして下さい。
このフリーソフトは Netscape のヘルパーアプリとしても使えます。
・アドビビューワー日本語版
MPLABを使うと何ができるのかは概略下記となります。
(1) エディタを使ってプログラムを書くことができます。
この際テンプレート機能で書くのが楽になる工夫ができます。
(2) ソースプログラムから直接実行オブジェクトを生成します。
直ぐシミュレータで実行できる様になります。
これを「Make」するといいますが、ソースが変更があれば実行しますが
何も変更が無いときには特に何もしません。またエラーがある時には
ソースのエラー個所の色を変えて教えてくれます。
(3) デバッグの時、ブレークポイントやトレースができます。
一時停止用のブレークポイント、実行状態のトレースなどをラベルで
指定できます。
(4) 変数やメモリな内容を見ることができます。
変数領域や、EEPROM変数領域などを見ながら、確認してデバッグが
できます。
(5) ストップウォッチで時間が計測できます。
シミュレートしながら、プログラム実行実時間を計測できます。
発振周波数も指定出来るので実際のハードウェアに合わせて計測
できます。
4.MPLABの画面
実際のMPLABを実行中の画面例が下図です。
これにさらに、ブレークポイントやストップウォッチなどが表示できます。
このためには、ちょっと広い画面が必要で1024x768は最低欲しい所です。